“脱皮”へ雌伏の年 紙面から選ぶ2024年観光番付(3) 新旧入り混じり旅の創造
変わるリーダー像
A 前半でしゃべり過ぎた。小結の業界団体トップ交代とは?
C 全国旅行業協会の二階会長が総会で突然辞意表明したことには驚いた。
D うち以外まったくニュースになっていないけどね(笑)。日本旅館協会の会長に女性として初めて桑野和泉さんが就任したのもニュース。観光マーケットをひっぱるのは女性、若者と言いながら旧態然としている感が否めなかったからね。
B 今号でインタビューをお願いしたが、全旅連青年部の部長に塚島英太さんが二期続けてやるのも初めてのこと。観光立国を推進する中で業界のリーダーのありようが変わってきた。
A 人出不足に対応するためスポットワーク、おてつたびも定着してきた。
B 短期ビザ免除で日中間の交流が本格復活しそう。来年の春節でどうなるか。すでに台湾の旅行者は熊野古道や中山道など地方旅を志向していると聞いている。地方分散が本格化し、地方での受入態勢の整備やオーバーツーリズム対策が喫緊の課題になりそう。
C オリエンタルランドが日本でディズニークルーズを展開すると発表したけど、クルーズがいまどんどん身近になっている。ご近所の夫婦もテレビ通販を見て「乗ってくるね~」と出掛けていった。
D 家庭内から出た廃油を航空燃料に利活用するSAF(Sustainable aviation fuel)が広まり、カーボンオフセット旅行も定着しつつある。旅する側、旅を提供する側ともに環境保全の意識を持たないと、自然や文化に触れる観光の醍醐味が持続できない。
A 「光る君へ」「SHOUGUN 将軍」など時代劇が話題を集め、御朱印ならぬ御○印が様々に登場し旅行のスタンダードになるなど、新旧入り混じった旅の文化が創造した1年だった―とまとめておくね。
(トラベルニュースat 2024年12月10日号)
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