11年2月10日号 伊豆特集
早春の伊豆半島は花回廊まっさかり。12月、下田の水仙まつりで始まった伊豆半島花のステージは、2月には早くも花の盛りを迎える。熱海温泉や修善寺温泉の梅が見ごろを迎え、河津町や南伊豆町では早咲きで知られる河津桜と菜の花が競演。伊東温泉は椿が見ごろとなり、3月、松崎町では田植え前の田んぼがお花畑に変わり春の花でうまる。やがて春の深まりにつれ花回廊はソメイヨシノ、ハナショウブ、アジサイへと主役を交代していく。華やかさに目を転じれば、東伊豆町の稲取温泉では「雛のつるし飾りまつり」、修善寺温泉では「おかみのもちより雛まつり」が修禅寺を会場に開催されている。雛が優美な赤に映えるなら、澄み切った早春の空気で一層映えるのが夕陽。特に冬から早春、海岸線に景勝地が連なる西伊豆町で眺める夕陽は季節のプレゼントに思える。