13年1月1日新年号 大河ドラマ「八重の桜」特集
2013年。福島観光はNHK大河ドラマ「八重の桜」とともに幕を開ける。戊辰戦争を会津藩士の子として銃を手に戦い、敗戦後は逆賊の刻印を押されながらも、「ならぬことはならぬもの」と会津人としての矜持を貫きながら新しい時代、明治期を力強く生き抜いた女性、新島八重が主人公のドラマ。タイトルの桜には復興への希望を込めた。福島県で桜の季節は4月上旬から。海岸沿いの浜通り地方から中通り地方、会津地方へと東から西へ、約1カ月半かけて桜前線が移動する。いわき市の勿来の関、福島市の花見山、会津若松市の鶴ヶ城と、各エリアごとに桜の見どころがあり、八重とともに戊辰戦争を生き抜いた桜たちも多い。福島県は、八重の桜を県内周遊につなげようと、県内の桜をめぐるスタンプラリーを準備している。今年の春、福島を訪ねての桜めぐりは記憶のなかに長くとどまる旅になる。