楽しく読めて ときどき役に立つ観光・旅行専門紙「トラベルニュースat」

全旅連青年部を語ろう 井上部長・横山次期部長対談(2)

―この2年間を振り返って、どうですか。

井上 2年前、永山前部長のあとを引き継いだ当時は不安がいっぱいでした。リーマン・ショックで非常に不透明な社会情勢での部長就任でしたから、全国から出向者が出てきてくれるのかどうかもわからない環境でした。ただ青年部は好きですし、旅館業に誇りを持ち、そしていろんな絆、友情をもって取り組むことにしました。そういった思いが伝わって、厳しい環境下でしたが、多くの出向者を得ることができました。これまでより30人ほど多い150人に出向いただきました。

青年部に出向し青年部の組織を運営することは非常に大事なことです。反面、水道高熱費が1人いくらで、設備投資はどうなんだというようなリアルな情報を膝をつきあわせながら出向者同士で話をしていく、そういったところにも醍醐味があると思うんです。その意味でこの2年間は絆、友情を深めながら、前期の永山部長が始めたYadomo(青年部のSNS)を使うことで、これまで青年部に距離を置いていた人たちが興味を持って活動していただいたと思います。

全旅連井上善博部長

井上 善博さん
第19代青年部長
福岡県・六峰舘

横山 この2年間、井上部長を見ていて思ったのは、行動力が半端ではなかったということです。常に先回りをして、ありとあらゆるところにアンテナを張り情報を収集していただいていたので、やりやすかったですね。会議のあいさつでは、必ずご自身の経営について話をされるんです。青年部に出向しながら本業でも一番結果を出している姿は大きな刺激になりました。常に模範になっていただいていました。

私自身、会務系は基本的に苦手で、事業系の方が向いていると思っていました。それが財務担当の副部長ですから驚きました。自分の得意とするところではなかったのですが、ゆくゆくは青年部長をやりたいという気持ちもありましたから、やってみようと決断しました。実際にやってみて会議の進行や事前の案内など本当に勉強になりました。当然お金のやりくりもしましたし、ある意味で来期のシミュレーションにもなりました。

全旅連横山公大次期部長

横山 公大さん
第20代青年部長就任予定
高知県・土佐御苑

「大きな器に期待」 井上善博部長

―横山次期部長の人物像をお聞かせください。

井上 後世畏るべし、という感じを持っています。大きな器の人物に育ってきていると思います。私は陽気なことが好きですが、酒はあまり強くないんです。しかし彼は酒はいけるし、羽目をはずすこともできるというところで器の大きさを感じていました。今脚光を浴びている坂本龍馬の高知出身ということもあり、バイタリティがあって元気がある。今回財務担当として、かなり細かい部分まで青年部の組織のあり方を学んでくれたと思うので、次期が楽しみです。大胆さと細かさを持って、配慮もできるといったことを修行してもらったと思っています。

史上初の選挙で史上最年少部長へ 横山公大次期部長

―歴代最年少部長ですね。

横山 これまで最年少だった永山元部長から「どんどん塗り変えていいよ」と言われていました。ただ個人的なことだけでは部長に立候補はできません。「出るんやったら応援するぞ」と、先輩や後輩から言っていただいて決断しました。

(トラベルニュースat 10年11月25日号)

全旅連青年部を語ろう 井上部長・横山次期部長対談(3)に続く

1 | 2 | 3 | 4

購読申し込み
地旅
夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ