全旅連青年部を語ろう 井上部長・横山次期部長対談(3)
―横山さんから見て、井上さんの魅力とは。
横山 私が県部長の時からのお付き合いですが、とにかく盛り上げるのにものすごい気配りをされるんですね。根回しもお上手です。
感謝に敵なし、反省に終わりなし 井上さん
井上 それは元々の性格もありますが皆、一国一城の主でしょう。先輩、後輩に関係なくいろんな人がいるわけです。小原さん(小原健史さん=前全旅連会長)からも「先輩には敬愛を、同輩には信頼を、後輩には優しさを」と言われました。それが常に頭にあり「感謝に敵なし、反省に終わりなし」ということを思ってきました。
―この言葉は代々の青年部に引き継いでいってほしいですね。
横山 私もそう思います。20代で結構頑張っている青年部はいるんですが、30代後半や40代の先輩には遠慮があって言いたいことをなかなか言えないんですね。私も県部長や副委員長だった30歳になっていなかったころ、会議で疑問に思ったことや自らのアイデアを40代の先輩に、口に出せませんでした。それで、あとからものすごく後悔するわけです。ですから、できる限り年齢に関係なく意見を言える環境をつくりたいと思っています。失敗を恐れない気軽さのある青年部にしたいですね。
井上 横山君はそういった世代間の接着剤としての役割を果たしてくれると思っているんです。
旅館の基本学ぶ場を 横山さん
―それは最年少青年部長だからこそできることかもしれません。
横山 研修系の委員会で、宿に帰ってきたばかりの人や、もう一度旅館のことを一から勉強したい人たちのための委員会を作りたい。旅館の基本的を2年間で学べる場です。旅館の息子って勝手に役職がついたり、いろんな団体に出たりして、いつのまにか聞きたいことが聞けなくなってしまう。青年部に出て「身の程知らず」だったことが分かるのも結構ありますから。恥ずかしがらずに勉強できる場は必要だと思います。
井上 過去、旅館総研などがありましたが、さらに掘り下げて旅館の基本、原点を学ぶことは大事です。常務とか専務とか、肩書きがついたらなかなか聞けませんよ。
―今回初めて選挙で青年部長を選びました。
井上 夏ごろから横山君という思いを持っていたのですが、森君(森晃さん=長野県・さかや旅館)から手が上がり、正直悩みました。先輩にも相談しました。結果、青年部をもう一度考える意味でも2人に競ってもらった方がいいという結論に至りました。私も永山前部長も1本釣りで青年部長になっているので、本来であればなりたい人間が2人、3人と手を挙げる組織にしたいということも話し合いました。その意味で2人から手が挙がったことに感謝しています。それぞれの話を聞いて判断し投票したのですから、選挙をしてよかったと思います。
(トラベルニュースat 10年11月25日号)
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