楽しく読めて ときどき役に立つ観光・旅行専門紙「トラベルニュースat」

全旅連青年部を語ろう 井上部長・横山次期部長対談(4)

横山 私は元々、選挙しよう派だったんです。水面下で名前が挙がっていた何人かの人たちに半分冗談で「選挙しましょうよ」って言っていたのです。やりたいことを自分の中でまだ消化しきれていなかったので、選挙をすれば私の中で形になると思ったのです。

1票の重さを感じる 横山さん

しかし一部の方からは「組織が割れるからだめだ」と怒られました。調整をして自然とトップを決め選ぶのが望ましいと言われ、悔し泣きをしたのを覚えています。そして森さんが手を挙げ、自分が本当にやりたいことをできるかどうか整理するのにいいチャンスを与えてもらったと思えました。パズルを埋めるがごとく、やりたいことをまとめていき、言い尽くせなかったのですが、選挙の日の15分の中に思いを包み込んで話をさせてもらいました。

25対21という非常にプレッシャーを感じる票数でした。ある意味で21票は森さんを支援しているわけですから、この部分もしっかりと考えておかないといけないと思っています。私の体制がスタートすれば、私のやりたいこと、進めたいことを県部長全員に納得してもらわないといけない。1票の重さを感じて準備をしており、いい選挙だったと思っています。

語り継がれる選挙に 井上さん

井上 この選挙が将来、語り継がれるよう願っています。ちょうど第20代の青年部長ですから、20代の青年部長は選挙で選ばれ、こういう実績を残し、それが現在も続いているというようなことを30年後の青年部員に言わしめるようなことをしてほしい。僕も微力ながら応援します。

横山 そうですね、私は、全旅連青年部は仲良しクラブであってはいけないと思っています。最高のチームを作ろうと思っています。

やりたいことが日に日に明確になってきています。横浜アリーナで旅館甲子園をやりたいとか。1旅館がプレゼンをする機会があったとしたら、そこに集まったお客さんが一瞬にしてその旅館のことを知ることができるわけじゃないですか。夢のような話ですけれど、生きる術を見失いかかった旅館が自分たちのいいところアピールすることで、また頑張れる場を設けたいと思うんです。

井上 旅館で働く人が輝かないとお客さんに支持されませんから、いかに輝いて働く従業員を持てるかが大事ですね。

―これからどのような青年部を作られますか。

横山 来期は「利他の精神」を大事にし、夢を語り夢を打ち出し、夢の実現に取り組み、これから業界に入ってくる若い人たち、それはお客さんであったりもするわけですが、そういう人たちが私たちを見て憧れる存在でありたい。青年部はそんな人たちが集まった魅力的な組織でありたい。その中で今10項目の方針を示していて、それを具現化する正副部長会議を12月に開きます。副部長にしっかりと伝え、副部長がやりたい志のエッセンスを盛り込みたいと思います。

井上部長の時に出向者が増えたのは青年部に魅力を感じたからです。だからこそ、1人でも多くのメンバーが魅力を感じてもらえる青年部にしたい。2年後にその思いをどのように引き継げるかだと思います。そのきっかけが全国大会だと思っています。

井上部長と横山次期部長

固く握手する
井上部長(右)と横山次期部長

(トラベルニュースat 10年11月25日号)

1 | 2 | 3 | 4

購読申し込み
地旅
夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ