12年10月10日号 四国特集
四国はひとつ―。よく言われることだが、その実、「ひとつずつ」でまとまりがないと揶揄されることも少なくない。しかし「ひとつずつ」という個性があってこその四国ではないだろうか。ひとつずつで各県が勝手な方向を向いているのであれば問題だろうが、個性は大いに発揮すべきである。その意味においては「ひとつずつ」は結構なことだ。四県とも歴史や文化は異なるものの、共に協力しあって取り組むことも多くなってきている。単県でそれぞれ魅力あるところに磨きをかけることは大事だが、観光客にとって県境なんぞお構いなしで動き回るのだから、各県が作る観光マップで隣県のことを載せないなんておかしい。四国という島の中にいかに観光客を取り込むか、広域の陣取り合戦という時にこそ「ひとつずつ」が「ひとつ」になるべきだ。今回の特集では徳島、香川、高知、愛媛という4つの県の文化や歴史を紹介していく。