11年9月10日号
リクルート旅行ディビジョン・じゃらんリサーチセンター(沢登次彦センター長)はこのほど、「じゃらん宿泊旅行調査2011」の結果を発表した。昨年度(2010年4月―11年3月)の宿泊旅行実施率は前年度比3.6%減の56.7%と大幅減で、05年の調査開始以来初めて「1年間旅行をしなかった人」が4割を超えた。延べ宿泊旅行者数も同7.5%減の1億5020万人と各項目で続落した。大きな話題のあった奈良や愛媛、高知が奮闘したものの、総じて元気のない1年に。東日本大震災の影響を差し引いても大差なく、旅行市場の縮小が鮮明になってきた。一方で、震災以降は旅行意欲が高まるなど、明るい兆しも少しずつ見えてきている。